痴虫『プラカブメス』/ ノンラトル [ご予約受付中! 表示が消えるまで!]
商品詳細
7月下旬リリース予定!
痴虫『プラカブメス』
長さ97ミリ
重さ 約28グラム
価格 7040円(税込)
Made in Japan
ノンラトル(固定ウェイト)
カラー(画像左より)
・ジェダイ
・蛍光レモンサワー
・迷いアユ
・USボーン
プラカブメス取説
〈生い立ち〉
痴虫のプラスチックルアー3作目にして初の、
ウッドルアーのプラ化です。
とはいえ全くそのままではなく、
オリジナルを踏襲しつつ、
プラスチックならではの良さも引き出せるように設計しました。
まずはその設計の話をする前に、
元になったウッドのカブメスの話を少々失礼いたします。
ウッドで作ったカブメスのデビューは2011年秋、
これを書いているのが2025年なので、
13年半ほど前にカブメスは生まれました。
出た当時はもっとリズムの良いルアーで釣れていたので、
そこまで必要とされませんでした。
良い言い方をすれば「早すぎたルアー」と言えますが、
出た時は時代とズレていた。
まさか、プラ化できる日が来るなんて思いもしなかったです。
その頃にカブメスを支えてくれた出来事といえば、
知り合いのトッパー夫妻が冬に効果的だと使い続けてくれた事です。
その夫妻のおかげで冬のルアーとして認知されました。
その使い方は、気が遠くなるほどゆっくりしたただ巻きでした。
そんな痴虫のラインナップの中でも少しマニア枠のルアーにスポットライトが当たり始めたのは、
販売から7〜8年ほど経ってからのことでした。
ポツリポツリと釣果報告が増え始め、
並行してイベントでのカブメスの売れ行きが良くなって行きました。
時を同じくして、
各モデルのブラックホールカラーの実験が始まり、
カブメス系が一番ハマりました。
それで加速的に認知され、更に釣果報告が増えることになります。
販売開始からこれまでに設計で目立つ変更したのはプロペラのサイズ拡大。
これにより、プロペラの回転が遅くなり、
元々ゆっくりしていたブレードのピッチとリズムが近くなりました。
これは魚に効く以外に、
釣り人にとっても巻きのリズムを取りやすくなる要素になったと思っています。
因みに初回生産のみ、
お尻の背中側にウェイトを入れていましたが、
意味を感じなくなり廃止しています。
と、細かな調整はあったものの、
メインの機能である直付け大型ブレードによる、
揺れやロールアクションは販売当初から変わらず。
なのに、釣果報告は増える一方でした。
これはブラックバスが変わったと考える方が正しいのかな、と思います。
バスの好みが変わり、現代のバスとカブメスのシンクロ率が上がったのだと。
なので、今後バスとその環境が変わると釣果は落ちるかもしれません(汗)
ただ、僕なりの解析ではカブメスはスレに強い設定と言えるので、
当分は皆さんのお役に立てると思っています、ご安心を。
そんなカブメスもいよいよプラスチック化。
ウッドとの違いと基本的な使い方について触れていきます。
〈プラスチックならではの設計〉
プラ化でやりたかったこと。
それは、
「フラッシングをしやすい平面を持ったボディ設計」
「ウッドでごく少量試したラトルモデルの生産」
「クリアボディを生かしたカラーリング+α、痴虫プラ初のインナープレートカラーを作ること」でした。
ボディーに面を持たせるのは簡単な事だと思っていましたが、
極端にフラットなボディにすると面への水の抵抗が強くなりすぎて、
ブレードとの調和が崩れ機能しない速度域が生まれました。
なので、
面を持ちつつ筒に近い物を目指し今の形に落ち着きました。
なだらかだけど面もある絶妙な形、
この形ができた時に思った事は「ちょっとラパラっぽいかも。」
我が子なのでひいき目があるかもしれませんが、
確かにあの伝説のルアーを理解できたような気がしたのです。
基本の固定ウェイトの他に、
ワンノッカーモデルも設計しました。
ラトル兼ウェイトの役割を持たせるためと、
微妙なロールでも反応するように専用のラトルルームを設計。
かなりの低速でもはっきりと音が出ます。
アクションの反応が良く音が自然な固定ウェイトと、
音を生かした攻めができるワンノッカー。
状況に合わせて使い分けてください。
インナープレートもプラならではのギミックです。
亀山ダムで釣りをしていた時の事、
少し先の釣り人のルアーがキャストの時にピカッと光りました。
その光に違和感を感じ、
そっと船を寄せて話しかけルアーを見せて頂きました。
インナープレートタイプのシャッドでした。
その時「いつか自分のプラでもインナープレート作ろう」
と決めたのを覚えています。
あんなに反射の仕方が違うなら、やらない手はない!!
〈基本的な使い方〉
ただ巻きと首振り、
あとはワンアクションしてポーズ、
その辺りが基本的な使い方でしょうか。
ただ巻きはプロペラが回る一番遅い速度を基準とします。
探る釣りならもう少し速く巻きます。
遅い側は、
ペラが周りないくらいの速度でも、
ブレードだけは揺れて魚を誘う(釣れる)ので我慢強い人はお試し下さい。
首振りは、固定ウェイトの方がやりやすく、
ワンノッカーは少しだけ難しい。
首を降る時にブレードが降り回され、
なかなかの強アピールになります。
ワンアクション&ポーズは首振りの最小アクション版。
首は降らなくていいです。
軽くラインを弾くとペラがひらりと1回転して、
ブレードがふわっと跳ね上がり、ひらっと落ちていく。
このアクションを出したら一度ポーズ。
2回ほどそれで誘ってダメならゆっくりただ巻きに移行します。
<ブレードの隙間>※イラストあり
ブレードの接続はウッド同様にヒートンで行っています。
これはブレードを交換出来るようにするためと、
ブレードとボディーの距離を微調整するためです。
ブレードの上にはすっぽ抜け防止と、
擦れ音を出すためにカップを付けているのですが、
そのカップとボディに1.5〜2ミリの隙間を設けています。
これはブレードを揺らし易くするためです。
チューンとして、
この隙間を狭めてブレードとボディを近づけると、
ブレードの動きがより強くボディに伝わりロールが強くなります。
逆に、
緩めてブレードをボディから離すとブレードの動き出しがより出やすくなります。
細かい事ですが頭の片隅に入れておいて下さい。
〈尻穴〉※イラストあり
お尻の先にカスタム用の穴を設けています。
線径が1.6ミリのヒートンをつける事ができます。
穴の奥行きは17ミリ弱なので、
ヒートンを入れる深さは15ミリまで。
あくまで自己責任でお願いいたします。
〈最後に〉
カブメスを作ったことで、
僕自身非常に沢山の事をルアーから学ぶ事ができました。
皆様もこのルアーでいろいろな経験をして、
新しい何かを感じ、身につけていただければ嬉しいです。
痴虫『プラカブメス』
長さ97ミリ
重さ 約28グラム
価格 7040円(税込)
Made in Japan
ノンラトル(固定ウェイト)
カラー(画像左より)
・ジェダイ
・蛍光レモンサワー
・迷いアユ
・USボーン
プラカブメス取説
〈生い立ち〉
痴虫のプラスチックルアー3作目にして初の、
ウッドルアーのプラ化です。
とはいえ全くそのままではなく、
オリジナルを踏襲しつつ、
プラスチックならではの良さも引き出せるように設計しました。
まずはその設計の話をする前に、
元になったウッドのカブメスの話を少々失礼いたします。
ウッドで作ったカブメスのデビューは2011年秋、
これを書いているのが2025年なので、
13年半ほど前にカブメスは生まれました。
出た当時はもっとリズムの良いルアーで釣れていたので、
そこまで必要とされませんでした。
良い言い方をすれば「早すぎたルアー」と言えますが、
出た時は時代とズレていた。
まさか、プラ化できる日が来るなんて思いもしなかったです。
その頃にカブメスを支えてくれた出来事といえば、
知り合いのトッパー夫妻が冬に効果的だと使い続けてくれた事です。
その夫妻のおかげで冬のルアーとして認知されました。
その使い方は、気が遠くなるほどゆっくりしたただ巻きでした。
そんな痴虫のラインナップの中でも少しマニア枠のルアーにスポットライトが当たり始めたのは、
販売から7〜8年ほど経ってからのことでした。
ポツリポツリと釣果報告が増え始め、
並行してイベントでのカブメスの売れ行きが良くなって行きました。
時を同じくして、
各モデルのブラックホールカラーの実験が始まり、
カブメス系が一番ハマりました。
それで加速的に認知され、更に釣果報告が増えることになります。
販売開始からこれまでに設計で目立つ変更したのはプロペラのサイズ拡大。
これにより、プロペラの回転が遅くなり、
元々ゆっくりしていたブレードのピッチとリズムが近くなりました。
これは魚に効く以外に、
釣り人にとっても巻きのリズムを取りやすくなる要素になったと思っています。
因みに初回生産のみ、
お尻の背中側にウェイトを入れていましたが、
意味を感じなくなり廃止しています。
と、細かな調整はあったものの、
メインの機能である直付け大型ブレードによる、
揺れやロールアクションは販売当初から変わらず。
なのに、釣果報告は増える一方でした。
これはブラックバスが変わったと考える方が正しいのかな、と思います。
バスの好みが変わり、現代のバスとカブメスのシンクロ率が上がったのだと。
なので、今後バスとその環境が変わると釣果は落ちるかもしれません(汗)
ただ、僕なりの解析ではカブメスはスレに強い設定と言えるので、
当分は皆さんのお役に立てると思っています、ご安心を。
そんなカブメスもいよいよプラスチック化。
ウッドとの違いと基本的な使い方について触れていきます。
〈プラスチックならではの設計〉
プラ化でやりたかったこと。
それは、
「フラッシングをしやすい平面を持ったボディ設計」
「ウッドでごく少量試したラトルモデルの生産」
「クリアボディを生かしたカラーリング+α、痴虫プラ初のインナープレートカラーを作ること」でした。
ボディーに面を持たせるのは簡単な事だと思っていましたが、
極端にフラットなボディにすると面への水の抵抗が強くなりすぎて、
ブレードとの調和が崩れ機能しない速度域が生まれました。
なので、
面を持ちつつ筒に近い物を目指し今の形に落ち着きました。
なだらかだけど面もある絶妙な形、
この形ができた時に思った事は「ちょっとラパラっぽいかも。」
我が子なのでひいき目があるかもしれませんが、
確かにあの伝説のルアーを理解できたような気がしたのです。
基本の固定ウェイトの他に、
ワンノッカーモデルも設計しました。
ラトル兼ウェイトの役割を持たせるためと、
微妙なロールでも反応するように専用のラトルルームを設計。
かなりの低速でもはっきりと音が出ます。
アクションの反応が良く音が自然な固定ウェイトと、
音を生かした攻めができるワンノッカー。
状況に合わせて使い分けてください。
インナープレートもプラならではのギミックです。
亀山ダムで釣りをしていた時の事、
少し先の釣り人のルアーがキャストの時にピカッと光りました。
その光に違和感を感じ、
そっと船を寄せて話しかけルアーを見せて頂きました。
インナープレートタイプのシャッドでした。
その時「いつか自分のプラでもインナープレート作ろう」
と決めたのを覚えています。
あんなに反射の仕方が違うなら、やらない手はない!!
〈基本的な使い方〉
ただ巻きと首振り、
あとはワンアクションしてポーズ、
その辺りが基本的な使い方でしょうか。
ただ巻きはプロペラが回る一番遅い速度を基準とします。
探る釣りならもう少し速く巻きます。
遅い側は、
ペラが周りないくらいの速度でも、
ブレードだけは揺れて魚を誘う(釣れる)ので我慢強い人はお試し下さい。
首振りは、固定ウェイトの方がやりやすく、
ワンノッカーは少しだけ難しい。
首を降る時にブレードが降り回され、
なかなかの強アピールになります。
ワンアクション&ポーズは首振りの最小アクション版。
首は降らなくていいです。
軽くラインを弾くとペラがひらりと1回転して、
ブレードがふわっと跳ね上がり、ひらっと落ちていく。
このアクションを出したら一度ポーズ。
2回ほどそれで誘ってダメならゆっくりただ巻きに移行します。
<ブレードの隙間>※イラストあり
ブレードの接続はウッド同様にヒートンで行っています。
これはブレードを交換出来るようにするためと、
ブレードとボディーの距離を微調整するためです。
ブレードの上にはすっぽ抜け防止と、
擦れ音を出すためにカップを付けているのですが、
そのカップとボディに1.5〜2ミリの隙間を設けています。
これはブレードを揺らし易くするためです。
チューンとして、
この隙間を狭めてブレードとボディを近づけると、
ブレードの動きがより強くボディに伝わりロールが強くなります。
逆に、
緩めてブレードをボディから離すとブレードの動き出しがより出やすくなります。
細かい事ですが頭の片隅に入れておいて下さい。
〈尻穴〉※イラストあり
お尻の先にカスタム用の穴を設けています。
線径が1.6ミリのヒートンをつける事ができます。
穴の奥行きは17ミリ弱なので、
ヒートンを入れる深さは15ミリまで。
あくまで自己責任でお願いいたします。
〈最後に〉
カブメスを作ったことで、
僕自身非常に沢山の事をルアーから学ぶ事ができました。
皆様もこのルアーでいろいろな経験をして、
新しい何かを感じ、身につけていただければ嬉しいです。
痴虫『プラカブメス』/ ノンラトル
[ご予約受付中! 表示が消えるまで!]